English

計装化押し込み試験用 標準押し込み曲線データセット

by K. MIYAHARA

計装化押し込み試験の標準押し込み曲線データセット(各種解析プログラム用)を作成,公開しています。

作成,公開の目的

  1. 計装化押し込み試験の信頼性向上
  2. 解析プログラムの動作確認
  3. 異なるプログラム間の出力差の検証
  4. 将来的な共通データフォーマット規格提案の下準備

ダウンロード

説明書 - データセット作成の目的など
dataset.pdf (更新日 2022/04/01)
データセット - 押し込み曲線データと詳細説明文書(info.pdf)が含まれます
dataset.zip (更新日 2022/04/15) 0点近傍のモデル見直しにより,データを全面的に修正しました
結果の報告シート - Excel形式のシートですが,これ以外の形式でご報告いただいてもかまいません
result.xlsx (更新日 2022/05/26)

旧データセット

使い方

  1. データセットには,標準試料(reference)とそれ以外に2つの試料(target1, target2)の押し込み曲線が含まれています。
  2. このうち標準試料の押し込み曲線を使って,必要なキャリブレーション(圧子の面積関数,フレームコンプライアンス)を行ってください。
  3. キャリブレーション結果を元に,各試料のヤング率や押し込み硬さを算出してください。
  4. 算出結果は,データセット作成者にお送りいただければ幸いです。一応,Excel形式の報告シートも用意しておりますが,ご報告いただく形式は何でもかまいません。
  5. ある程度の数が集まりましたら,平均や標準偏差など統計的な分析結果を公開する予定です。報告者のお名前は公開しません。

FAQ (Frequently Asked Questions) よくある質問

なぜこのようなデータセットが必要なのですか?
 計装化押し込み試験では,通常,各試験機で押し込み曲線を取得し,その試験機で解析も行います。そのため,同じ押し込み曲線データを別のプログラムで解析するとどうなるか,というのは通常確認できません。そこで,データセットを公開し,各試験機の解析プログラムの動作確認や別のプログラムとの比較に役立てていただくことを想定しています。
データセットに含まれている押し込み曲線は,実際の実験データですか?
 いいえ。簡易モデルに基づいて人工的に生成されたものです。
人工的に生成した押し込み曲線では,適切な解析が行えないのでは?
 ご指摘の通り,人工的に生成された押し込み曲線では適切に解析したとしても,必ずしも設定したヤング率などが求まるとは限りません。しかし,解析プログラムの簡易的な動作確認や異なるプログラム間の出力のばらつきの評価には利用できると考えております。将来的には,実際の実験データを標準押し込み曲線データセットとすることも想定しています。
押し込み曲線には,どのような影響が含まれますか?
 理想形状ではない圧子形状,装置のフレームコンプライアンス,ノイズの各影響が含まれています。最大試験力での保持やオフセット誤差は含まれていません。
試料の物性値は?
 キャリブレーションに必要な標準試料のヤング率と,全ての試料のポアソン比は,データセットに含まれる文書(info.pdf)に記載されています。target1やtarget2のヤング率は非公開です。
試験力の範囲は?
 データセットに含まれる文書(info.pdf)をご覧ください。押し込み曲線は人工的に生成されますので,ご希望に合わせて試験力を追加・変更することも可能です。
データの形式は?
 押し込み曲線の形式はCSVですが,単位やカラム位置などご希望に合わせることが可能です。希望の形式がありましたら,データセット作成者までご相談ください。
データに問題がある
 データセット作成者までお知らせください。
押し込み曲線データの解析方法は?
 解析方法に特に指定はありませんので,お使いの解析プログラムや試験機の操作方法に従い,通常の押し込み曲線の場合と同様に解析を行ってください。

講演資料

  1. (2022/03/24 講演) 計装化押し込み試験の巡回解析提案について

リンク